“個”が輝く日本へ 女性の活躍が『成長戦略』の鍵

2013年11月8日(金)、女性就業支援センターホールで、「“個”が輝く日本へ 女性の活躍が『成長戦略』の鍵」と題するシンポジウムを開催しました。
最初に、日産自動車株式会社代表取締役副会長の志賀俊之さんから、企業の成長戦略あるいは競争力強化の一つとしての女性の活躍推進の取り組みとその成果についてスピーチをいただき、その後、昭和女子大学学長の坂東眞理子さんとリーダーシップ111代表の生越多惠子さんを交えた鼎談を行いました。鼎談の中では、女性が仕事を続けるために必要な環境整備に加え、組織の中で個人が能力を発揮し、キャリアアップしていくために必要なことについて活発なトークが交わされました。
志賀さんからは、ダイバーシティを推進する中で、具体的に女性の管理職育成プログラムをどのようにつくってこられたか、それに対しての男性の受け止め方などもご紹介いただきながら、女性活用への揺るぎなき思いを語っていただきました。坂東さんからは、ご自身の子育ての経験を踏まえながら、これまでの年功序列型社会が崩壊していく中で、一朝一夕では変わらない私たち自身の中にある固定概念を破り、男女ともに自分らしさを活かしながら働くことの重要性をお話しいただきました。また、生越さんからは、4回の転職経験をされてきた中でキャリアアップしてこられた秘訣とともに、女性の働きたいスタイルの多様性とそれに対応する企業に求められる柔軟性についても語っていただきました。
組織の中で“個”が輝くためには、企業側の取り組みとして、同質の人ばかりが集まっていた時には必要のなかった意思決定プロセスの「見える化」や一人ひとりの働き方の「見える化」が必要であること、そして、私たち個人も、自分への教育投資や自分の強みの明確化が必要であることなど示唆に富む提言をいただきました。また、会場の参加者からも積極的な質問があり、盛況のうちに終了しました。「一歩前へ」。私たち一人ひとりが小さな積み重ねをしていくことで世の中が変わっていく。そんな思いを参加者一同強くしたシンポジウムになりました。



鼎談にご参加いただいた方は、
志賀俊之さん(日産自動車株式会社 代表取締役 副会長)
坂東眞理子さん(昭和女子大学学長 / リーダーシップ111 2006~2007年代表)
生越多惠子さん(株式会社ハウスオブローゼ取締役 専務執行役員 / リーダーシップ111代表)