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2025.7.15 今月のワン🐶【山下泰子さん】

今回ご紹介するのは、法学博士、文京学院大学名誉教授 山下泰子さん

法学博士、文京学院大学名誉教授、ジェンダー法学会元理事長。
国際女性の地位協会名誉会長、日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク初代代表世話人、
女性差別撤廃条約実現アクション元世話人。
男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰(2015年)、外務大臣表彰(2017年)。
主著:『女性差別撤廃条約の研究』(尚学社、1996年)、『女性差別撤廃条約の展開』(勁草書房、2006年)、
『女性差別撤廃条約と日本』(尚学社、2010年)他

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「7.25女性の権利デー」に寄せて

私は、 1939年3月生まれ。1945年4月、疎開先で最後の国民学校1年生になりました。
1947年5月3日に日本国憲法が発効し、小学校3年生で「あたらしい憲法のはなし」(文部省刊)で男女平等を学びました。これが私の原点です。
戦後の困難な時代に民主主義教育を受けた「60年安保世代」でもあり、日本をジェンダー平等な社会にしようと
女性差別撤廃条約(以下、「条約」)の研究・普及を生涯のテーマにしてきました。
今年は、敗戦後80年、条約批准40周年です。
にもかかわらず、日本のジェンダーギャップ指数は、世界148カ国中118位(世界経済フォーラム、2025年)、
G7諸国中最下位に低迷しています。私は、それが、選挙の争点にもならないことに我慢がなりません。
私は、1985年5月、条約の批准案件が国会で審議されているさなか、国際法学会で「女子差別撤廃条約における男女平等」の報告をし、
7月には、「国連女性の10年」を締めくくる「ナイロビ世界女性会議NGOフォーラム」に参加しました。
会議閉幕の前日・7月25日に、条約が日本に対して効力を発生しました。
森山真弓首席代表は、「山の動く日来る」と演説し、赤松良子さんたち代表団は、ドンペリで乾杯しました。
1980年7月17日に条約に署名した日本女性初の大使・高橋展子さんは、日本はこの日、「新しい時代を迎えた」と喝破しました。

条約は、いまや世界189カ国が締約国となり、世界女性の権利章典です。条約は、日本をジェンダー平等社会にするために不可欠なツールです。
2021年7月25日、条約関係3団体(国際女性の地位協会・日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク・女性差別撤廃条約実現アクション)は、
「7.25女性の権利デー」を宣言し、以後毎年、全国各地で、キャンペーンをしています。

今年、東京では、7月25日(金)、後楽園駅前でスタンディング、
その後、18:30から文京シビックセンターでシンポジウム「やっぱり必要!独立した国内人権機関」を開催します。
添付のチラシからお申し込みの上、是非ご参加ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfy_9vIjBLg8K958RbFQ-bH9S9zk5x83WdkDwszmoXdYIUwRA/viewform

※シンポジウムの申込み締め切り: 7月22日(火)

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