2024.12.1 今月のワン🐶【宮崎絢子さん】
今回ご紹介するのは宮崎絢子さん
1938年生まれ、東京都出身。TV東京アナウンサー。女性ニュースキャスターの草分け。
報道番組プロデューサーとして気象情報番組を開発。
定年退職後ボイストレーニング教室を主宰、話声の発声指導、朗読指導などに携る。
私たちの暮らしに関わる大きな動きが二つあった。
衆議院選挙で自民公明の与党が過半数を割った!こと、
そしてアメリカ大統領選でトランプ氏が勝利、アメリカの次期大統領となった!ことである。
ジェンダーの問題はいずれの国でも選挙の争点となっていた。
中絶の権利などの問題、そして選択的夫婦別姓の問題である。
ハリスさんがアメリカ大統領になれば女性の権利が前進すると思われたが、そう簡単には進まなかった。
特に日本での「選択的夫婦別姓制度の導入」については
国連の女性差別撤廃委員会から4回もの是正勧告を受けている由々しき事態である。
選挙を通じて野党各党は制度の導入に賛成の意向を表明したし、財界も賛成の意向を示したし、
自民党内部にも賛成の人もいるとの報道もあり、かなりの確率で「選択的夫婦別姓制度の導入」は
実現の方向に向かっていると期待できる情勢になってきた。
『夫婦別姓』は単に『姓』の問題ではなく『人権』の問題である。
嘗て、女性には人権が無いと思われていた。
社会人になったばかりの頃、複数の男性の先輩にこう言われた。
「宮﨑さん、女は人間じゃあないんだよ!子宮でものを考える動物なんだよ!、
女が社会のことを考えるなんて無理無理、政治や経済の番組は女には要らないんだよ!」
私は本当にびっくりした。今で言えばとんでもない差別発言である。
2000年に入って「女性の権利は人権である」と声高に叫ばれるようになり、人々の意識は変わりつつある。
女性が自分の人権を自覚し、自己決定権の大切さを自覚し、
社会の中でも家庭の中でも対等平等に暮らしていける状況を作り出すことが今求められている。
女性自身もまだまだ変わらなければならない!