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2024.06.17【追悼メッセージ2】赤松良子さん 

2024年2月に亡くなられた会員の赤松良子さんへの会員から寄せられた追悼メッセージです

【林 陽子】 弁護士、元国連女性差別撤廃委員会委員長
公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センター理事長

赤松さんは日本が送り出した最初の女性差別撤廃委員会(CEDAW)委員、
私はその何代か後のCEDAW委員であるが、
赤松さんからは、「ちゃんと委員仲間におごっているの? 割り勘ばかりしてちゃだめよ。
今度来た日本の委員はケチだなーって思われないようにしてね」と言われたものである。
赤松さんのモットー「正しく、楽しく、たくましく」を私も見習って、これからも友人たちと楽しく活動を続けたいものだ。

【永井多恵子】  文化ジャーナリスト

「根っこのある方」でした。均等法成立前後は経営側へ説得の日々でした。
「平等」ではなく「機会均等」で落着したように「あちら側」の抵抗は激しいもの。
オペラもワインも苦いものだったと思います。
「あんな法律通すからウルグアイにいかされちゃった」と伴侶に言われたと、
高知イントネーションの声音が懐かしいですね。

【蟹瀬令子】 レナ・ジャポン・インスティチュート(株)代表取締役社長

あの声に癒されて。
赤松先生がお亡くなりになる数日前にお会いした時の写真から、
「カニちゃん、そんな日本語はないねえ」というちょっとしゃがれた声が聞こえてきそうです。
女性の明るい未来のために沢山の露払いをして下さったにもかかわらず、
ちっとも偉ぶらず、いつも自然体で素敵でした。
帽子姿のお洒落でちょっぴりオキャンな先生に会えなくなって寂しいです。
これからも私たちを空から見ていてくださいねえ。
合掌

【佐村知子】元内閣府男女共同参画局長、公立大学法人福岡女子大学理事

大先輩の赤松さんとは111で初めてお会いしました。
坂東さんの尊敬の眼差しや日本版エミリーズリストに奔走する落合良さんが印象に残っています。
男女共同参画局長のとき、施策の進展報告をしたら、あの低い太い声で短く、まだまだとの評価。
ど迫力がある一方でお茶目な表情やウィンクがチャーミングなハンサムウーマンでした。

【下村満子】ジャーナリスト

赤松良子さんと大変親しい間柄になったのは、私が日本初の女性海外特派員として、ニューヨークに赴任した時でした。
赤松さんもちょうど緒方貞子さんの後、二人目の国連女性公使としてニューヨークに赴任された時であり、話題の人でした。
二人共単身赴任だったこともあり、たびたび赤松公使邸に呼んでいただき、日本食をご馳走になったり、
二人でオペラを見に行ったりと大先輩でありながらも大変親しい女友達となりました。
その後亡くなるまでお付き合いが続きましたが、
何といってもハイライトは、川島瑠璃さんの文にもあったように、ウルグアイ大使になられた時でした。
中南米などなかなか行けないので、大使公邸に10日程泊めていただき、お世話になったのですが、
隣国のアルゼンチンの方がアルゼンチンタンゴなど刺激的なことが多く、二人は隣国に行ってばかりいたところ、
赤松さんから「私はウルグアイ大使なのよ。隣の国にばかり行っているとは何ごとぞ!」と叱られ、全く頭が上がらない状態となりました。
そんなにタンゴが好きならタンゴの夕べを開いてあげるわよと、盛大なアルゼンチンタンゴの夕べを公邸で開催し、
ご本人自らアルゼンチンタンゴを踊って見せてくれたのには唖然と致しました。
本当に何でも出来る、さり気なく何でもやってしまう人でした。
女性議員を一人でも増やすWin・Winを一緒に始めたり、思い出は尽きません。本当に残念です。
もうちょっと色々お話ししたかったなあと悔やまれます。

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